ごあいさつ
JA八千代市は昭和40年、千葉県八千代市内の大和田・睦・阿蘇・八千代町の4農協が合併し発足、42年の市制施行に伴い八千代市農業協同組合と名称変更をしました。発足以来八千代市内を営業区域として「信頼され、愛されるJA」を目指し事業展開をし、永きに亘り、組合員・ご利用者の皆様と共に歩んでまいりました。
当JAでは、これまで50数年間に渡り、信用事業を中心に事業推進を行ってまいりました。
しかしながら、近年低金利政策の基での活動となり、収益力も限定的となりました。そこで、昨年12月16日に大型直売所、ファーマーズマーケット「よったいよ」を新装オープン致しました。それから3カ月ほどが経ち、
出だしとしては好調に売り上げていると思います。
また、各種事業につきまして、他JAの合併が相当進んでおり県下は17JAとなっております。当JAは、都市型の立地に恵まれ、それを生かすことで単独経営を続けられております。
今後は、「よったいよ」を経済の柱にしていけるよう、消費者に積極的なPRを行うことで、准組合員の理解促進を図ると共に、更なる収益に繋げることが出来るよう、ますます役職員が一丸となって精一杯売り上げを伸ばしていきたいと思います。
組合員の皆さまにおかれましても、ご理解、ご協力のほどいただけますよう、宜しくお願い申しあげます。
令和4年4月
代表理事組合長 藤 代 清 文
経営理念
経営理念
- JA八千代市は、農業振興を通じて、「食」と「農」と「緑」を守り、かけがえのない自然を次世代に引き継ぎます。
- JA八千代市は、地域のみなさまとともに生き、地域のみなさまとの共感の中で、心ふれあう地域づくりに取り組みます。
- JA八千代市は、高い倫理観と責任感を持ち、地域社会に貢献できる事業と組織づくりに取り組みます。
基本方針
JA八千代市は、農業を通じて自然環境や人と人の絆を大切にし、協同の心を育み社会の発展に寄与するとともに豊かな暮らしの実現に貢献するため、組合員・地域のお客様から信頼され、支持され、必要とされ、愛されるJAづくりを目指し、基本方針を掲げ取り組んでいきます。
第38回JA千葉県大会の「持続可能な農業・地域・事業・経営基盤の実現」〜食と農を基軸として地域に根ざした協同組合であり続けるために〜を共通テーマのもと次の5つの項目を柱として全力で取り組みます。「持続可能な食料・農業基盤の確立」・「持続可能な地域・組織・事業基盤の確立」・「不断の自己改革の実践を支える経営基盤の強化」・「協同組合としての人づくり」・「食・農・地域・JA」にかかる県民理解の醸成。以上を踏まえSDGsの取り組みも進めてまいります。
「中期3か年経営計画」の初年度として、また「第3次農業振興計画」の取り組み最終年度として実践していきます。 本年度は、昨年末開業のファーマーズマーケット「よったいよ」を運営し、組合員が生産した新鮮な農産物を地域住民に直接販売することにより、農業所得の増大に取り組み、生産者と消費者を結ぶ拠点として理解促進と交流を図ります。
また、JA八千代市として単独経営による持続可能な経営基盤の確立・強化を図り、将来にわたり安定的なJA経営を確保するため、段階的な組織再編に取り組みます。
さらに、コンプライアンス・プログラムの着実な実践により、不祥事や法令違反等を発生させないコンプライアンス体制を確立するとともに、業務執行体制の強化に取り組みます。
そして、組合員・利用者の満足を自らの喜びと生きがいに感じる活力ある職場づくりを役職員一同遂行してまいりますので、組合員の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
JA八千代市の概要
JA八千代市のプロフィール(令和3年12月末現在)
設立 | 昭和40年5月 |
本店所在地 | 千葉県八千代市大和田新田640-1 |
出資金 | 7.3億円 |
総資産 | 670億円 |
単体自己資本比率 | 12.22% |
組合員 | 4,120名/(正組合員 1,604名・准組合員 2,516名) |
役員 | 26名/(常勤 4名・非常勤 22名) |
職員 | 119名/(正職員 76名・嘱託 11名・パート 32名) |
支店 | 4支店(本店・睦・勝田台・大和田) |
事業紹介・実績及び目標(令和3年〜令和4年度)
営農指導事業
令和3年度につきましては、第3次農業振興計画4年目として、八千代市農業の持続的発展のため、営農相談等を通じて基幹的作物の安定的な生産ができるよう営農指導を行ってまいりました。新規就農者に対する相談対応も積極的に受け、指導支援に努めました。また、市内の基幹的作物である人参、ネギ、梨等についても、生産の維持拡大や有利販売を目指し取り組んでまいりました。さらに高度な営農指導職員育成のため、各種研修会及び資格取得に努めた結果、米検査員の資格取得1名となりました。
令和4年度につきましては、JAの根幹事業であり、最も重要な部門であることを再認識し、第3次農業振興計画の最終年として、八千代市の農業の発展を目指してまいります。 令和4年度重点実施事項については、政府が掲げる「農業所得の増大」と「農業生産の拡大」、「地域の活性化」を念頭に、@トレーサビリティーの指導、管理の徹底、定期検査の実施、A新規就農者支援と営農相談業務の充実、経営相談の実施、B生産者への労働力確保に向けた取り組みと労働環境改善支援の重点実施事項を推し進めてまいります。
販売事業
令和3年度につきましては、主品目である人参は気候に恵まれ豊作傾向でした。総出荷数は95,036ケースで前年比115%、販売金額は99,600千円、平均単価で、1,048円となり前年の平均単価 1,412円に対し安値となりました。直売については、グリーンハウスが6月から仮設店舗に移行し、11月末に勝田台店を閉店した影響もあり、目標の259,500千円に対し247,202千円で達成率は95.2%、前年対比89.5%となりました。令和3年12月16日から、待望のJA八千代市ファーマーズマーケット「よったいよ」がオープンとなり、令和3年中の15日間で22,628千円を売り上げ上々の滑り出しとなりました。
令和4年度につきましては、都市型農業の優位性を生かした販売戦略を実施し、組合員の「農業所得の増大」を最優先に考え、販売事業の拡大を目指すことを基本方針とします。 共撰出荷品目である人参・ネギについては、部会活動を通して品質の強化を目指し、生産物の優位性を確立してまいります。新たにオープンしたファーマーズマーケット「よったいよ」では新鮮さと品質の良さを売りにし、 地域住民に大きくアピールすることで、利用者をさらに増やし八千代市の地産地消の拠点となるべく邁進してまいります。 JA八千代市の販売事業は各生産者の実態に沿った出荷形態のベストバランスを提案し組合員の所得向上に寄与してまいります。
購買事業
令和3年度につきましては、購買事業は、コロナ禍の事業制限を受ける中で、肥料法人向け・農薬メガ得規格へのシフトが増え、窓口販売が減少する傾向となりました。農機部門においてはアフターメンテナンス等の修理業務を重視してきた結果、買い替えや新規購入顧客も増え計画対比129.5%となりましたが、経済事業合計では、計画値387,000千円に対し384,437千円となり、計画対比で99.3%となりました。
令和4年度につきましては、第3次農業振興計画の最終年度及び中期3か年経営計画の初年度として地域経済の発展と活性化、組合員の生産性の向上と農業所得の増大を目指し、鋭意努力してまいります。地域住民、組合員の皆様に信頼とご愛顧いただけるJAを目指してまいります。
信用事業
令和3年度の貯金につきましては、総貯金が前年対比101.1%となり、貸出金は住宅ローンの伸張や各種農業資金、事業性資金に取り組みましたが、前年対比99.6%、貯貸率は48.7%となりました。
令和4年度につきましては、組合員・利用者の満足度向上を図るとともに持続可能な経営基盤を構築するため、年金口座獲得と口座付帯取引の拡大に取り組み、相続・税金・ライフプラン等の相談ニーズへの対応を強化するため専門力のある人材育成に取り組み地域に根差した金融サービスを提供し、信頼され選ばれるJAを目指します。 融資事業においては、本年度も農業融資を基軸として、農業近代化資金を積極的に推奨し、アグリマイティー資金や農機ハウスローン等用途に合わせた提案活動を進め農業所得拡大の後押しをします。主力商品である住宅ローンについては専任渉外による業者営業を進め、マイカー・教育ローン等小口ローンにおいては、キャンペーンを通じて若年層や次世代層における新規取引の入口商品として積極的に取り組んでまいります。
共済事業
令和3年度につきましては、複合渉外職員が中心となり、ひと・いえ・くるまの各分野で普及拡大を図りました。3Q訪問を通じて次世代・次々世代への接点強化を実施。また、はじまる活動により地域への保障拡充に努めた結果、長期共済保有高は前年対比94.2%、推進総合ポイント210万点であり、指標目標に対して69.5%でありました。
令和4年度共済事業計画につきましては、令和4年度共済事業計画については、組合員・利用者に「寄り添い」、安心を「届け」、農業・地域社会とより広く・より深く「繋がっていく」ことで、『組合員・利用者一人ひとりに寄り添った安心と満足の提供』ならびに『持続可能な経営基盤の確立・強化』の実現を目指し取り組むこととします。 また、中期3か年経営計画の初年度にあたり、3Q訪問(保障点検等)を用いた全戸訪問活動に取り組みます。
資産管理事業
令和3年度につきましては、都市型農業地域における組合員からの多様な各種相談に応え、事業実績については、計画対比で契約高128.5%、取扱高で75.4%となり、仲介業務では、計画対比で契約高137.1%、取扱高で132.9%となりました。
令和4年度につきましては、例年に引き続き提携先メーカー等との連携を強化し、組合員の資産運用を始め相続等の相談に対応できる態勢を整えた中で、賃貸住宅の新規建設・建て替え、安定した収益が確保できる介護・高齢者施設の提案を進めてまいります。 仲介業務においては、賃貸の斡旋や組合員の必要に応じた土地売買などを行い、管理業務においては、近隣の仲介業者との情報の共有、また新規入居者対象のキャンペーン等により入居率の向上に努めてまいります。
厚生事業・教育広報活動
当組合の厚生事業では、組合員とその家族の方が健康で豊かな生活を築いていただけるよう、JAグループ独自の助成金制度を導入し、健康診断・人間ドックを実施しております。また、八千代市と連携を図り、費用の助成を受けられるようになり、より多くの皆様に受診していただける体制を整えております。多岐にわたる検査項目に加え、「胸部X線」が基本検査に含まれており、肺や心臓といった外から見えない重要な臓器の異常を発見するのに有効です。健診結果を基に保健師・栄養士による生活改善指導も行い、予防に重点を置いた健康指導を推進します。 また、JA八千代市において各営業店舗にAEDを設置しており、JA八千代市女性部と共催でAED救命教室は、通じて一次救命処置の大切さを習熟しています。開催日程等は各店舗に掲示、ホームページにも掲載し、組合員のみならず、地域住民の方も参加いただける教室として開催いたします。
広報活動では、組合員の皆様に有益な情報や日々の活動をお伝えできるように努めてまいります。その手段として定期広報誌を年4回・コミュニティー誌を年2回発行します。また、管内農業・組合員活動・地域の行事など話題性に富んだ内容を取り上げ、多くの方々にPRするためにも農業新聞へいち早く送稿いたします。ホームページについては、スマートフォン対応ページやTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSを十分に活用し、タイムリーかつ多彩な写真を掲載することで管内農業への興味関心を促し、地域密着型広報活動に努めます。
葬祭事業
葬祭事業においては、組合員との絆を第一に(株)ジェイエイライフ千葉と連携を図り利用者のニーズに応え、迅速な対応に努めてまいります。
JAとは
JAとは、Japan Agricultural cooperativesの頭文字を取ったもので、日本の農業協同組合という意味を持つ農業協同組合の愛称です。
農業協同組合は、農家みんなが集まって協力することで自分たちが営む農業や毎日の暮らしを守り高めようと作られました。
組合員は正組合員と准組合員の二つに分けられます。正組合員は農家でなければなりませんが、農家でない人も一定のお金(出資金といいます)を出すことによって准組合員になれます。そして、准組合員は正組合員とほぼ同じサービスを受けることができます。
私たちJAは皆さんの食料のことを考え、緑を通じて環境のことを考えている組織です。
JAは組合員、地域の人たちのニーズによってその事業をおこなっています。したがって、それぞれのJAによって独自の考えで独自の事業展開をしています。指導事業、販売事業、購買事業、信用事業、共済事業など基本的なものは一緒ですが、市街地を多く抱えるJAと農地を多く抱えるJAとでは事業内容に差違ががありますし、JAによっては、葬祭事業、結婚式場、病院、スーパーマーケット、ガソリンスタンドなど様々な事業を営んでいるJAもあります。
JA八千代市を含め、皆さんの町や市にあるJAは単位農協と言い、それぞれの事業毎に県段階、全国段階の系統組織があり、密接に結び合って仕事をしています。
組合員について
農業を営む方も、営んでいない方も組合員になることができます。 JA八千代市では、八千代市に住んでいる方、またはJA八千代市を1年以上継続して事業利用している地区内に勤務地を有する個人の方で、安定的にJA八千代市の事業をご利用頂ける方は、出資をしていただくと組合員になれます。なお、組合員には、正組合員(農業を営む方)と、准組合員(農業を営んでいない方)があります。
正組合員 | 農地を10アール以上耕作している方、または年間90日以上農業に従事している方で、その住所または農地が八千代市内にある方 |
准組合員 | 八千代市内にお住まいの方またはJA八千代市を1年以上継続して事業利用している地区内に勤務地を有する個人の方で、安定的にJA八千代市の事業をご利用いただける方 |
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